地域共育に関わる多様な取り組みを
インタビュー形式で紹介します。
「2030年における下川町のありたい姿」の目標「子どもたちの笑顔と未来世代の幸せを育むまち」をめざすため、学校・家庭・地域から集まった委員16人が地域で子ども達を育む環境をどのようにつくっていくべきか話し合い、地域共育ビジョンをつくりました。
下川町の子どもたちが、先行きが不透明で変化の激しい時代にも、しなやかに対応し、挑戦、包容力や寛容性、先見性、創造性などの「下川らしさ」を引き継ぎながら、新しい地域社会をつくっていくために必要な環境や機会を、地域の大人として作り出していきます。
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子どもの好奇心が育まれる出会いや体験と、好きなことを創造的に探究できる場をつくり、子どもが安心して挑戦し、失敗も受け入れられるよう、大人が支えます。
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子どもと大人が、下川の自然・歴史・文化を、多世代の交流や体験を通じて受け継ぎ、一緒になってまちの未来を考えます。
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自然を活かした遊び、スポーツ、安心安全で顔の見える食など、心身を育むために必要な機会や環境をつくり、誰もが選択できるようにします。
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子どもの好奇心が育まれる出会いや体験と、好きなことを創造的に探究できる場をつくり、子どもが安心して挑戦し、失敗も受け入れられるよう、大人が支えます。
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子どもやこれから生まれる命のために、地域・家庭・学校・保育施設が対話し、変化を恐れず、知恵と工夫を生み出し、行動します。
成長段階に応じ、実現したい姿を
ストーリーとして表現しました。
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豊かな感性とたくましい体を育む幼児時代
下川の幼児たちは、季節を通じて、森では様々な生き物に触れ、農家さんのもとでは食を育 む体験をし、様々な運動の機会にも恵まれ、豊かな感性とたくましい体を育んでいます。家庭、家の周り、下川の雄大な自然環境それぞれの中で、大人たちに見守られながら、健やかに成長していくための心と体の土台をつくっています。
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好きなことに出会い、
多くの体験を重ねる小学校時代下川の小学生たちは、自分の好きなことに出会う機会に恵まれ、興味をもったことを大人が後押ししてくれ ます。地域を超えた出会い、世代を超えた交流、そして未知の体験...一生の記憶に残る、かけがえのない体験をたくさん重ね、自分の好きなことを見つけ、感じ取った思いを言葉にして相手に伝えることができます。そして、興味をもった活動は継続して取り組めるように、様々な年代が混ざり合いながら、大人たちがその活動を支えてくれます。持って生まれたひとりひとりの尊い個性が当たり前に認められ、ありのままの自分を存分に発揮しています。また、活動を支える健康的な生活習慣が身についています。
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自ら考え、他者と語り
未来にむけて動き出す中学校時代下川の中学生たちは、社会の一員として自律して歩み始められるよう、自主性が尊重されています。様々な大人たちとの出会いを通じて、いろいろな人生があること、そして、自分自身の持っている可能性に気づくことができます。自分の考えを相手に伝えられることに加え、他者の考えを引き出し、受け入れることができます。下川の歩んできたこれまでの歴史を知り、未来について考えることができます。そして、友達のこと、将来のこと、様々な悩みについて相談できる、親以外の信頼できる地域の先輩たち(高校生、大学生、大人)がいます。また、部活動に入る生徒や地域のクラブに所属している生徒が様々おり、大人からも小学生からも頼られる存在となっています。
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地域の大人と共に動き頼られ、
自信と誇りがもてる高校時代下川の高校生たちは、自らの興味や課題意識にもとづき、意志を持って行動しており、下川になくてはならない存在として大きな役割を担っています。高校生と大人の混成チームによる複数のプロジェクトが、日本や世界で活躍する各分野の第一人者の力も得ながら進められています。「下川で高校生活を送れたから、人生の糧になるたくさんの貴重な経験を積むことができた。」と誇りと自信をもって、自らが納得する進路決定ができます。
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誰ひとり取り残されない、
自分らしく学び育つ子どもたち特別な支援が必要な子どもたちも、自分のできること、得意なことを伸ばし、活かすことができるよう、成長に応じて切れ目のない支援が用意されています。また、学校に行きにくい子も、オンライン学習ツールなどを活用しながら自分なりのペースで学習を進めることができています。
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子どもたちと共に育ち、責任をもって行動し続ける大人たち
このように子どもたちを育む地域をつくるために、大人は未来世代によりよい地域社会を残すための決断をし、財源面でも、子どもたちの活動を支える予算を確保していきます。そして、地域・家庭・学校の取り組みや子どもの成長した姿を共有しあい、子どもたちのために活発な活動を続けています。