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林業と建築をつなぐ「やわらかな木造オフィス」トドマツ建築プロジェクトのご紹介

作成日:2020年01月23日
最終更新日:2021年04月12日

トドマツ建築プロジェクトとは

 木を新しい素材としてとらえ、木造建築の新しい可能性を探る建築家集団「team Timberize」、町の面積の9割を森林が占め、環境に配慮した持続可能な循環型森林経営を実践する「北海道下川町」、北海道を中心に広大な社有林を保有する製紙会社の3者が連携し、固定観念にとらわれない木材利用を検討・検証するプロジェクトです。

 トドマツは、北海道を中心に間もなく良木の大規模な収穫期を迎えるものの、思うような利用が進んでいません。このトドマツを建築の主材に用いる大胆な試みに挑戦する取組みです。

 

トドマツ建築プロジェクトの取組み内容

 トドマツ建築プロジェクト第1号として、平成26年度に木造オフィスを建設しました。
 本施設は、未利用森林資源の新たな利活用を研究すること、さらには、本町がこれまで取り組んできた地域材を活用した木造建築技術を活かし、多様な樹種の多様な使い方・デザイン性を提示し、木材需要を喚起するショーケースとしてPRすることを目的に、薬木・薬草の医療植物研究を行う拠点施設として建設しました。

 この建物は、土台を除くすべての構造材、下地材にトドマツ製材を使用しています。構造計算の工夫を行い、住宅用の小さいサイズのトドマツ製材で構成する木造トラスと薄いラティス材を組み合わせた梁を掛け渡し、広々とした空間を演出し、インテリアでは、床や壁に木肌の白いトドマツ材を多く用いて明るく仕上げた中に、深みのある表情を持ったナラ材やニレ材を使用しています。外装は、カラマツくん煙処理材で仕上げ、隣接する一の橋バイオビレッジ(集住化住宅)の建物群との調和を図っています。

トドマツ建築プロジェクトの取組みを冊子にしました。

 先人が植え、守り育ててきた貴重な財産を、現代、そして未来へとどうつなげていくべきか。
 この本は、これまで建築の主材として使われてこなかった樹木「トドマツ」から、1棟の木造オフィスが生まれた経緯を記したものです。北海道の大地で、木々が秘めた可能性を開花させる挑戦です。
 林業、製材業、木に挑む建築家たちがつながり、柔らかな思考としなやかな実行力で、森林資源活用サイクルを未来へ動かすこのプロジェクトは、今後も挑戦を続けていきます。

 「トドマツで、建てる」 ~林業と建築をつなぐ「やわらかな木造オフィス」~

 発行:トドマツ建築プロジェクト(NPO法人team Timberize・北海道下川町)

 販売:株式会社ミシマ社

 価格:2,500円+税(156頁フルカラー、B5版変形)

 発売:平成27年10月8日

 本の紹介・購入先:ミシマ社HP(こちら

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