止血法
作成日:2020年01月29日
最終更新日:2020年01月29日
一時に多量の出血をした場合は、短時間のうちに出血性ショック症状があらわれます。これは、大量の出血により循環血液の絶対量が減少したために起こるショックです。
一般に、人の全血液量は、成人では体重の約13分の1といわれ、その30パーセントが急速に失われると、生命に危険を及ぼします。そのため、特に大出血に対しては、注意が必要です。出血は止血法でとめることができますので、正しい止血法を習得しておきましょう。
出血性ショックとは・・・!?
体の内外に多量の出血があると、全身に血液の循環が悪くなり、ショック状態となります。
症状としてこのようになります
- 目はうつろとなる
- 無気力、無表情となる
- 顔色は蒼白で冷汗をかく
- 呼吸は浅く速い(不規則)
- 脈拍は弱く速い
- 口の渇きや吐き気がある
- 唇は紫色か白っぽい
- 皮膚は青白く、冷たい
注意点
- 止血の手当をおこなうときは、感染防止のため血液に直接触れないようにします。
- 口の中や、口の近くからの出血の場合は口の中に血液が流れ込まないような体位にします。
- 止血手当をおこなった部位は、原則として高く保ちます。
- 意識のある傷病者には、話しかけて安心させるように努めます。
- きず口に当てているガーゼ等に血液がにじんできた場合は、ガーゼを交換するのではなく、上から 新しいガーゼを乗せていきます。
出血の種類
動脈(どうみゃく)性出血
真っ赤な血液が噴き出すように出血するのは、動脈性の出血です。血管が細くても真っ赤な血液が脈打つように噴き出します。大きな血管では、瞬間的に多量の血液を失って出血死のおそれがあります。緊急に応急手当を必要とします。
静脈(じょうみゃく)性出血
赤黒い血液がわき出るように出血するのは、静脈性の出血です。太い静脈からの出血では放っておくと短時間でショックに陥ります。
毛細血管(もうさいけっかん)性出血
にじみ出るような出血は、毛細血管からの出血です。指の先を少し切ったり、転んですりむいたようなときの出血は、毛細血管性です。
直接圧迫止血法
- 手足であれば心臓より高い位置に持ってくると止血しやすくなります。
- 大きな血管からの出血の場合で、片手で圧迫しても止血しない時は両手で体重を 乗せながら圧迫止血をします。
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下川消防署
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